シンガー石井聖子さんを語るコーナー

坂本九音楽祭!
夢であいましょう・あいたかった

当コーナーは、私が聖子さんのライブを見に行き、その時の模様や感想を書いているコーナーですが、今回はテレビで放送されたものを書いてみようと思います。

NHK BS2で放送されました「坂本九音楽祭 夢であいましょう あいたかった」は9月9日に川崎市制80周年を記念して開催されたものを収録したものです。

NHK BS2の番組表から丸々引用しますと

国民的歌手・坂本九が、1985年に亡くなって20年目を迎える。坂本九が残した素晴らしい楽曲の数々は、数多くのアーティストが歌い継ぎ、変わらない喜びと感動を日本中に伝え続けてきた。

そんな坂本九の歌をこれからも歌い継ごうという趣旨のもと、九ちゃんの名曲を愛するアーティストが、坂本九の日である9月9日に、彼が愛した川崎市に集合、「坂本九音楽祭!」を行う。

番組では、この「坂本九音楽祭!」公演の模様を中継・収録、幅広い世代のみなさんに九ちゃんの名曲を改めてお楽しみいただく。

という事です。できれば地上波でも放送して欲しいところです(追伸:平成16年12月29日にNHK総合でも放送されました)。

それはさておき、この音楽祭には聖子さんも出演をしました。

お母様の坂本スミ子さんが「夢であいましょう」に出演・歌っていたのは私が言うまでもなく多くの方が御存知です。ですから当の坂本スミ子さんが出演しそうなものですが

坂本九の歌をこれからも歌い継ごうという趣旨で開かれたこの音楽祭、娘である聖子さんに出演依頼が舞い込んできたというわけだそうです。

さて番組ですが、オープニングは「明日があるさ」を坂本九さんの母校で、坂本九さんも所属していた、日大中学校・高校の吹奏楽部が演奏する中、出演者達が黒柳徹子さんの紹介で登場してきます。

最初はグループの登場で、Baby Boo & MAMI、RAG FAIR、DEEN、が登場し、続けて女性陣の登場。その一番最初に聖子さんが姿を現わします。

今回の衣装は黒いドレス。上品にまとめています。

出演者が勢揃いしたところで、西田ひかるさんが音頭を取り「それでは今夜は坂本九さんとそして皆様も一緒に、夢で」「あいましょう」の掛声ではじまります。

テレビの画面はここで、NHKで当時実際に放送されていた「夢であいましょう」の白黒画面に切替ります。そこには、若き日の坂本九さんと坂本スミ子さんが一緒に「夢であいましょう」を歌っているシーン。

「ばーちゃんと一緒に毎週見てた」。横で見ていた私の母がつぶやきました。

そして、クロスフェードで、オーケストラの演奏が流れると、我らの親分、聖子さんがステージに姿を現わします。歌はもちろん夢であいましょうです。

♪夢であいましょう〜 夢であいましょう〜

「声が似てる。こんな所よく似てる」。聖子さんが歌い始めた直後に私の母。

先日のSalon Concertでスミ子さんの“戦車の様な音楽”(命名、私)を聞いた私は、えぇっ!? と思ったのですが、若い時のスミ子さんの歌声は、今の聖子さんの歌声にどうも似ているようです。

ということは、オンタイムで「夢であいましょう」を見ていた多くの人が、同じような感想を持ったのでしょう。頭の中でスミ子さんとだぶらせてご覧になった方も多かったのでは。

「ほー、坂本スミ子の娘か。こっち(聖子さん)の方がきれいだなあ」。そんな失礼な事を、私の父が申しておりました。本当にすみません。

ということは、オンタイムで「夢であいましょう」を見ていた多…

あ、さて。

画面を通して見る聖子さんは、やや緊張しているようにもみてとれましたが、しかし、ゆったりと、そして、堂々と、いつものライブで聞かせてくれるように、会場一杯にその美しい声を響かせます。

きっと、天国で見ている九ちゃんも、こうして聖子さんに歌い継がれていく事を喜んでいるはずです。

低音を出すのが少々苦しそうでしたが、高音への伸びは気持ちよく綺麗に艶やかに、一点の曇りも無いガラスの様に澄んだ声で、非常に大きさを感じる歌い方で華々しく、スタートに相応しいものになりました。

実質一番手になった聖子さん。トップバッターというのは後続にも影響するだけに、非常に大きな重圧がかかるものですが、いつものライブ以上に堂々としていたようにも見え、イベントをキリッと盛り立てました。

曲自体は短いのですが、石井聖子の実力・底力を存分に発揮。歌い終わった後、ちょっとホッとしたような表情をのぞかせた様にみえましたが、満足したような笑顔が非常にすてきでした。

いや〜、のっけからいきなりガチンと先制パンチをくらわせるような、多くの人達をグッと引き寄せる印象的な歌い方をされてしまっては、後に続くアーチスト達は少々やりづらかったのではないかと思ってしまうほどでした。

なんだか、見ているこちらがどういうわけか「どうだ! すごいだろ!!」と自慢してまわりたくなる気分になってしまいます。

やはりただものではありません、石井聖子。

その後は、この下部に書いてある通りの曲順でいろいろな歌手が次々と坂本九さんの歌を歌っていきます。

んで、ずーっと見てたんですが、やはりというか、予想通りといっては失礼ですが、なんだかあまり、…

坂本九さんのご長女でいらっしゃる、大島花子さんはやはり歌上手いなあと思ったのですが、あとは、Baby Boo & MAMIもなかなか良いなぁと思ったのと、最後の高嶋ちさ子さん達の演奏以外には、なーんか心に響かないと言っては失礼ですが、なんか薄っぺらいんですよね…

南こうせつさんは今回は盛り上げ役、柏木由紀子夫人も歌手ではないから別として、ちょっとその他の歌手はなんだかな〜、名前は知られているけど、何かが足らないよな〜と見ていて感じました。

「気持ち悪い!」と河村隆一が歌っていた時に母が毒づいてました。私も同感。あの声はちっと… 曲が良いだけに、また有名なだけに、余計にプアさが目立ってしまいます。

Baby Boo & MAMIが想像していたより良かったし、もちろん、聖子さんも良かったし、最初に素晴らしいのが来てしまったために、余計にそう感じてしまったのかもしれません。

人それぞれの好み・感性がありますから何とも言えないのですが。

ただ、やはり歌い継ぐなら、名前よりもそれ相応に基礎がしっかりできている歌手に歌い継いで欲しかったなぁと、感じました。

主催者側としてはやはり集客したいでしょうから、名前先行になってしまいがちなのでしょうが、見ていて聞いていてなんだか散漫になってしまうんですよね。

こうして聞き比べると歴然とした差を感じます。特にCDでの聞き比べではなく、生で歌うとその歌手の力量がまともにでますから、複数の歌手を生で聞き比べるとよくわかります。

やはり聖子さんは凄い。はっきり言って、「上を向いて歩こう」の前の、実質の取りを聖子さんがつとめてもよかったんじゃないかなぁ、と思いました(聖子さんが歌う「見上げてごらん夜の星を」、ライブで聞いてみたいなぁ)

ファンだからという贔屓目でなく、普通に客観的に見てもその方がしっかり締まったような気がしました。

これは、石井聖子水密桃(オフィシャルファンクラブ)の会報誌「ももとーん」からの引用ですが

打ち上げの席では南こうせつさんに「いやぁ〜トップバッターで歌うというのは非常に緊張するものですが、見事に石井さんはヒットを打ってくれて、後が続きやすかったですよ」

と聖子さんは皆の前で、お褒めの言葉を頂いたそうです。さすが、南こうせつさん。でもちょっと違いますね。あれはヒットじゃありません。もういきなりの先頭バッターホームランですね。

聖子さんは「歌は心で歌う」という坂本九さんの精神をもしっかりと引き継いでいるようです。だからこそ、魅了されるのです。歌にしっかりとした表情・感情をつけられる聖子さんは素晴らしい。

私達、石井聖子ファンは石井聖子の歌声をライブで間近に密に(しかもお値打ち価格級で)聞き触れていますが、実はかなりすんごく贅沢で、幸せな事であることがわかりますね。

またこのようなイベントの機会が巡ってくる事を願っています。その時も聖子さんを応援しましょう。

坂本九音楽祭!
夢であいましょう・あいたかった

    (司会:黒柳徹子)
  1. 明日があるさ - 日大中学・高校吹奏楽部
  2. 夢であいましょう - 石井聖子
  3. ともだち - 川崎小学校
  4. そして想い出 - Baby Boo & MAMI
  5. 一人ぼっちの二人 - DEEN
  6. 遠い昔の母の胸に - 西田ひかる
  7. エンピツが一本 - 河口恭吾
  8. 涙くんさよなら - 河村隆一
  9. 幸せなら手をたたこう - 南こうせつ
  10. あの日の約束 - 柏木由紀子
  11. 大きな手小さな手 - 大島花子
  12. 心の瞳 - 舞坂ゆき子・柏木由紀子・大島花子
  13. 永六輔トーク「※あの世で会いましょう」
  14. [BGM]ピアノ:中村八大夢であいましょう・上を向いて歩こう
  15. 何処かで誰かが - 布施明
  16. ステキなタイミング〜ビキニスタイルのお嬢さん - RAG FAIR
  17. 見上げてごらん夜の星を - 平井賢
  18. 上を向いて歩こう - 全員
  19. [前奏] 高嶋ちさ子(Vl.) 松本蘭(Vl.) 渡辺一雄(Vla.) 荒庸子(Vc.) 安宅薫(Pf.)
    ※なお、永六輔さんのトーク、「あの世であいましょう」は私が勝手に名付けたもので公式なものではありません。ご覧になった方ならわかりますよね。

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