
聖子さんのバースデーライブはこれで3回目になります。恒例になってきました。平成14年の聖子さんはライブも多く、東京ではもちろん、山形でも歌いました。しかし、自分は交通不便な東金市に引っ越してしまったため、東京でのライブにも行けず、1月のライブ以来久しぶりになりました。
9月20日、この日はものすげぇいい天気。ライブ前、久しぶりに東京へ出てきたので、「東京だよ えのもっちゃん」ツアーを一人で行なう事にしました。
外苑前駅に降り立った私は、外苑前の銀杏並木を通って、懐かしの、信濃町→四ッ谷→市ヶ谷→九段下→飯田橋まで歩きとおし、その後、電車で渋谷へ行き、さらに経費削減のため、渋谷から外苑前まで歩きました。一体何をしているのでしょう。
そんな事をした後でマンダラへと足を運びました。開場時間まで待っている間に疲れが出てきてしまい、いつものワンドリンクで生ビールを飲むと、いい気持ち。寝てもいいよ、と言われたら、すぐ仮死状態になれる状態でした。
今回、自分はちょっとしたミスをしてしまいました。実は、メガネを持ってくるのを忘れ、ステージがぼんやりとしか見えなかったのです。もちろん、聖子さんの表情などもはっきり見えませんでした。
さて、ほぼ定時にステージ上に姿を現わした聖子さんとメンバーのみなさん。ミュージシャンを紹介しておきましょう(敬称略)。今回のメンバーは、鬼武みゆき(ピアノ)、バカボン鈴木(ベース)、岡部洋一(パーカッション)、宮野弘紀(ギター)、前田善彦(チェロ)の皆さんです。
平成14年のライブではレギュラーメンバーと言ってもいいでしょう。1曲目はバースデーを祝うかのように、デビュー曲「ANNIVERSARY」。以前は、本編の最後やアンコールでよく歌われたのですが、最近は1曲目に歌われるようです。 ♪九段下手をつないで〜・・・ さっき行ってきました、一人でね。
聖子さんのステージにはいつも花が飾ってあります。♪誕生日には赤い花束を〜・・・ という事か、今日は赤い花。一体何という花なのでしょうか。よく見えません。
2曲目はセカンドシングルの「会いたくて」。平成9年(1997)年リリース。聖子さんも言っていましたが、そんな昔の曲ではないのに、世間はだいぶ変わりました。歌詞の一部、「ひざを抱え電話の前」にいる事は今はありません。時の流れを感じた一瞬でした。
聖子さんの歌声はいつもとかわりなく、透明感があり、聞いていて心地よくなれます。そして、3曲目にはなんと、シングルメドレーということで、「ライスシャワー」 「恋だっていいのに」「今もいつも」「Everyday Clear Sky」「ずっとそばで」がリレーして歌われました。ビックリです。特に「Everyday Clear Sky」が演奏されたのには驚きました。もちろん今回がライブ初披露です。
自分は、この「Everyday Clear Sky」は絶対にライブでは歌われる事はないだろうと、勝手に思っていました。「石井聖子の1曲」である事に変わりはないのですが、この1曲だけ、系統が違うような感じを受けます。「石井聖子らしさ」というのがあまり感じられない、異色の1曲だと思っています。
この「Everyday Clear Sky」は聖子さんを変えた1曲じゃないかと勝手に推測しています。これはレコード会社や所属事務所などの力によって、「ムリヤリ歌わされた」1曲の様な気がしてならないのです。
この曲の後、半年後ぐらいに「DOOR」はリリースしましたが、その後レコード会社から離れたのも「ムリヤリ歌わされた」のが嫌になったからだったのでは・・・ だから今までライブで歌わないのか・・・ というのは考え過ぎ?
と、まあ思っていたので、今まで聖子さんに「Everyday Clear Sky歌って〜」と伝えなかったのですが、「Everyday Clear Skyを歌って欲しいという声をいただいたので歌ってみました」とのこと。あ、そうでしたか・・・ そうした声に答えてくれる聖子さんは、ファン思いです。
ステージはさらにすすんで行きます。バースデーなので、メンバーから聖子さんへのプレゼントということで、という自発的なものではなく、聖子さんから「何かプレゼントして」という要請のもと、メンバーがそれぞれ1曲ずつ、一人一人聖子さんと曲を披露する事になったのでした。
まずは、ギターで「月桃」。もちろんアコースティックギターです。そう言えば、聖子さんのライブからギターが消えて久しいです。以前はよく石崎光さんがギターをひいて歌っていたのですが、そのスタイルはいつから見る事ができなくなったでしょうか。
「月桃」もライブでお馴染みになりました。自分が聖子さんの歌声を生で聞いたのが、ギター1本での、この「月桃」だったのです。今回、久しぶりにギター1本で「月桃」を聞く事ができました。いや〜、やっぱりいいですねえ。懐かしく思い出しました。
第一部の締めくくりは「白蓮」。未発表曲ですが、最近のライブでは毎回の様に演奏されていて、聖子さんお気に入りの1曲のようです。
第2部のスタートは、パーカッションだけで演奏された「無題」。先ほどの、メンバーから聖子さんへのプレゼントという形です。パーカッションだけでというのも珍しいですし、難しいと思います。この「無題」は2年前のバースデーイブに行われたライブで初披露された曲です。
今回は「宇宙的なアレンジ」(by 石井聖子)ということでしたが、確かに宇宙的。いわゆるSEっぽい音が入っていて、このところアコースティックを中心にしてきた聖子さんにしては珍しいアレンジ。このアレンジにもよるでしょうが、今までの「無題」より軽く感じられました。
次はピアノの鬼武さんとのセッション。聖子さんも語っていましたが、鬼武さんとライブをするようになったのは2002年からで、自分自身もこのライブで2回目なのですが、なんだかずっと昔から一緒にライブをしている感じがして仕方ありません。何故でしょうね。
歌う曲は「君もいて僕もいて」。もともと鬼武さんのオリジナル曲でタイトルも違ったようですが、聖子さんが詩をつけて、新しく生まれ変わったそうです。詩をつけたのが、ライブ1日前。なので、歌う前に、頭が真っ白にならないか緊張していました。
歌い出して数フレーズ、突然「ごめんなさい アハハハハ」という声に一同ビックリ。なんでも歌詞を間違えたそうですが、自分達は初めて耳にするので全然わかりません。でも、ちゃんと歌いたい、というので自己申告でした。
曲調はとても明るい曲なのですが、鬼武さんはかなり辛い時にこの曲を書いたそうです。辛い時に明るい曲調の物ってかけるものなんですかね。鬼武さんはかなり芯の強い女性と見ました。はい、前向きに。
聖子さん得意のおっちょこちょいと、明るい曲調もあって、場の雰囲気も幾分和んできました。メンバーから聖子さんへのプレゼントはまだ続き、ベースのバカボン鈴木さんとは、「蘇洲夜曲」を披露。そしゅうやきょく、でネット検索したところこの漢字が出てきたのでたぶんあっていると思います。
なんでも、かなり古い昔の曲なのだそうです。戦後間もなくか戦前かその頃のようです。自分は知りませんでしたが、会場にいたお客さんはかなり知っている模様でした。なぜでしょうか。バカボンさんは、ベースではなく、今まで見た事のない楽器を演奏していました。名前は忘れました。
最後のバースデープレゼントはチェロとの1曲。聖子さんが学生時分にミュージカルをやっていた時に歌った歌だそうで、「My Favorite Things」という曲を歌っていました。これも聞いた事ありませんねえ。有名なんでしょうか。チェロの音色がきれいでした。
そして、平成12(2000)年のバースデーイブのライブで披露された「刺赤」、CD化が待たれる1曲「鱗粉」が歌われました。「鱗粉」はライブで何回も聞きましたが、その都度アレンジが違うので一体どれがオリジナルなのかわかりません。CDになるときは、どんな感じになるのでしょう。ライブからCD音源を想像する事は今までありませんでしたから、ちょっと不思議な感じがします。
本編最後は「DOOR」でした。自分はこの曲が一番聖子さんに似合う曲だと思っています。本当に、オーソドックスなバラードです。聖子さんの特性がよく表れる1曲ですね。聖子さんも気に入っているのでしょう。
そして、アンコール。今日唯一シングル曲で演奏されていない、「With you」がアンコールとして演奏され、拍手に包まれながら約2時間のバースデーライブが終了となったのでした。
自分は1月以来のライブでした。1月のライブでは、本当にジャズの色が濃く出ていたのですが、今回のライブではジャズの色は感じられましたが、1月ほど濃くなかったように思いました。
しかし、過去の聖子さんのインタビュー記事などを見ると、自分とは違って、スタンダードジャズなどを聞いて育ったそうです。ですから、ジャズをやりたくなるのは当然でしょう。そう思うと、これからの聖子さんは、やっぱりジャズシンガーとして活動して行くのではないかという気がします。
この所、演奏される形態を見ていると、いわゆる、昔で言うところの歌謡曲を歌う歌手からは、卒業したように思えます。もしそうであれば、はっきりとジャズシンガーに転向すると宣言して活動したほうが良いのではないかと思っています。
音楽が変われば、客層も変わってきます。果たして今後の聖子さんはどうなっていくのでしょうか。
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