
マンダラでのライブは今回で3回目となります。
早速会場へ入ると、ステージ上に紫陽花。季節は夏へと移り変わる梅雨。この時期の雨は確かに鬱陶しい。けど、「水のような音楽」が身上の聖子さんの歌声は別。
日本の梅雨も、こんなに爽やかだったらな、と思ったりなんかして。やい、上空にいる雨雲、少しは見習ってちょうだい。
さて、今日は何を披露してくれるのか楽しみにしながら待っていると開演時間に。
すると、どこかのお寺のお坊さんが間違ってステージ上に上がってきてしまいました。いや、違う!ピアノの野崎さんだ。おや、まぁ。頭ツルツルだし雪駄だし。
何かまたミスして頭丸めたのかしら?(平成11年11月14日の「からいも祭り」を読むとわかる)
ということで、今日のサポートメンバーを紹介しましょう。
お馴染み野崎洋一さん(pf)、竹本一匹さん(Per)、河野充生さん(B)です。
パーカッションの竹本一匹さんは、そのまま本当に「いっぴき」と読むそうで、本名だそうです。おどろき。
ベースの河野さんは本当に優しいお顔をなさっています。あたいとえらい違い。うらやましい。
そして、聖子さん本人の御登場。今回は黒いドレスで色っぽく決めています。大人の女の色気というやつですかね。
一曲目は雨にちなんだ曲ということで「Gentel Rain」。どなたのカバーか忘れてしまいましたが洋楽のバラードで、昔、お母様の坂本スミ子さんもカバーして歌っていたことがあったそうです。
早くも会場にはしっとりとした雰囲気で包まれます。
2曲目は未発表曲の「私尽」。こう書いて「しづく」と読みます。初めて聞く曲です。わたくしを尽くす。なかなか奥が深そうなタイトル。今後のライブでも聞けるでしょうか?
3曲目は聖子さんお気に入りの曲をカバー。1stアルバムで曲を提供してもらっている、障子久美さんの「雨の街から」という曲です。
聞いていると元気が出たり勇気が出る曲だそうで、歌い終ったときの笑顔が印象的でした。
続いて、その障子久美さんが曲を提供してくれた「許してI miss you」。この曲がライブで聞けるとは思っていませんでした。もちろんライブで聞いたのはこれが初めて。1stアルバムに収録されています。
まあ、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、今回、聖子さんの真正面に陣取って見させていただいたのですが、聖子さんを見ていても、視界の隅の方に野崎さんの頭がチラチラ・・・ピアノの影から出たり入ったり・・・照明で頭の色が変わったり。なぜかそっちのほうへ知らず知らずに視線が・・・。ビジュアルでも楽しんでいました。
3月に富良野でチャペルコンサートをしてきた聖子さんと野崎さん。その時の話題で盛り上がったあと、その富良野チャペルコンサートという企画CDに収められている曲、「恋態」(れんたい)へ。
動物が成長していく途中で時期に応じて姿形を変えることを、「変態」(へんたい)というのだそうですが、それを恋になぞらえて、聖子さんが作詞をしたものです。
悲しい詞とメロディが静かに流れます。それが余計に悲しさを大きくさせます。失恋してしまった人は聞いてみる価値あり。それも雨ふりの日に、しんしんとふる雨を窓から見ながら。結構悲しくて泣き崩れてしまうかも!?
そして、「DOOR」。オーソドックスなバラードと言って良い、きれいなメロディに聖子さんの声がピッタリくる、すてきな曲です。心が落ち着きます。ここで、第一部が終了です。
第2部。衣装がえをした聖子さん。今度は白いワンピース。なんかパジャマみたいな感じでかわいらしさを感じます。さっきまでの雰囲気とは全然違います。
そして、野崎さんまでもが衣装がえしていました。でも、お坊さんスタイルは変わりません。今年の夏はこれで決めるのもよいかもしれませんね。
以前、聖子さんは滋賀の三井寺でライブをされた事があるそうですから、またどこかのお寺でライブをする時には、野崎さんを連れてやってほしいですね。もちろん、パーカッションがわりに木魚と鐘。
第2部は「スーパーマーケットのある街に住みたい」でスタート。1stアルバムの1曲目に入っている明るいナンバー。一度ライブで聞いてみたいと思っていた曲でうれしくなってしまいました。男の人へのプロポーズの歌なのだそうですよ。
そして「ライスシャワー」。ライブで聞けるのは、これが2回目です。「ライスシャワー」をライブで聞けるときは、野崎さんは必ず坊主頭という事に気が付きました。
それから「ANNIVERSARY」へ。おわかりだと思いますが、ジューンブライドの時期ということもあって、プロポーズから始まって結婚式、そして記念日へと。こういう構成でくるとは予想していませんでした。
果たして聖子さんはいつなのかな? 自分も21世紀中には結婚するぞー、おーっ。
第1部の悲しい雰囲気と少し変わって、リラックスした感じに。
幸せな雰囲気に包まれた会場。ここで、今までスタンディングだった聖子さんが、椅子に座って語ります。
「私は一人っ子なんですが、一人っ子の方いらっしゃいますか?」
自分はこれでも二人兄弟の一番上。とてもそう見えないでしょ? 相模原の一不思議のうちの1つ。
「一人っ子って、自分が辛くても『そんなことない』とかって、言ったりすることが多くありませんか?」
そんな事を話していたと思うのですが、それから、しばらく、聖子さんの内面に関すること、辛かったときの話しを話してくれました。そんな辛いときに詞を書いたという曲をここで披露。
それが、「無題」という曲。
そのまま、座ったままで歌いはじめます。『聞いて貰えますか 少しの時間いいですか・・・』と苦しい胸のうちをあかしたいのに、『でもやっぱり、あのね・・・』と塞いでしまう。
意地張って強がっているのとは違うと思うのですが、悩みを打ち明けられない苦しさ、自分一人で抱えて苦しんでる辛さ、自分はそう感じたのですが、それがズッシリと伝わります。
自分が思うに、きっと聖子さんは悩みを抱えても、そうして一人で悩んでしまうのは、きっと優しい人だからじゃないかな、なんて、思うのです。
相手に話して、その人まで苦しんでしまったら・・・ そんな事を無意識のうちに感じているのかもしれません。でも、打ち明けられると、結構うれしいものなんですよね。
例え一人っ子でなくても、自分の事で悩んだりした経験がある人だったら、この「無題」では感動するはず。今回のライブで一番心が動いたのはこの曲でした。
もう心の中では、雨のように感動の涙が。静かな中にも激しく燃えるようなものをぶつけてきます。聖子さんのすごいところです。
昨年の9月、このマンダラで聞いているので、今回が2度目になるはずですが、その時よりも何倍もの深い感動で包まれました。これだけでも、来たかいがあったと思えました。
そして次の曲へ。気が付けば、チェロの橋本歩さんがステージに。2月12日のライブにもご出演されました。
その橋本さんのチェロのソロで「月桃」へ。お馴染みのナンバーです。この曲も辛いときに書いた詞らしいです。そうやって、背景を語ってくれると、味わいが違いますね。
チェロの橋本さんは、ライブ前日まで海外へ行かれていたらしく、リハーサルもせずに本番だとか。なのに他のメンバーとも息がピッタリ。ミュージシャンってすごい&うらやましい。
続いて、未発表曲ながら、根強い人気を誇るナンバー「鱗粉」。
'99マレーシア音楽祭で日本代表として聖子さんが出演したときに歌った1曲。幻の名曲だったのです。ですが、ファンの要望もあってライブで演奏してくれるようになった曲です。
前回の2月のライブでは演奏されなかったのですが、今回は演奏してくれました。期待に答えてくれる聖子さんは、本当にすばらしいです。感謝。
そして最後に白蓮(びゃくれん)という曲で終了。これも未発表です。蓮の花をイメージして詞を書いたということです。
こんなにGreat!なライブ、当然アンコールです。
おや、いつの間にやら、いつもギターで参加している、石崎光さんがピアノの後ろの席に座って、野崎さんの頭を観察している。う〜ん、でも観察したくなる気分わかる。
さて、アンコールはなんだろう。アニバーサリーが多かったけど、今日は演奏したし。う〜ん。
と、考えていたら、答えは「With you...」でした。お、意外。ずっと一緒に、ということでしょうか。
最後の独特な音階を辿るコーラスは、いつもゾクゾク来ちゃいます。これはCDよりもライブのほうがはっきり聞こえるので、ここは要チェックなのです。
下手すれば、音を外しかねない微妙な音階ですが、なんでもないようにスススッとこなしていくのは、さすが聖子さんです。
こうして幕を閉じたHeartful Live。平成13年に入ってからの聖子さんのライブは、それまでのライブよりも感動の数値が桁はずれに高いのです。
より、心で歌っていて、だから、こちらもすごい感動に襲われる、そんな感じがします。だから、終った後でも、海の波のように何度も繰り返し余韻に浸っていることができるのです。
今、本当に聖子さんは、内面から成長しているというのが、歌を通して伝わってきます。本当に、聖子さんは奥が深いヴォーカリストです。
次のライブが今からたのしみです!
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