朝日新聞 そりゃなしだろ〜
平成19年1月28日
カエルの必殺仕事人、ツボカビ
1月中旬、自宅で読売新聞を読んでいたところ、カエルの“必殺仕事人”「ツボカビ」が日本で発見されたという記事を目にしました。
何でも、このツボカビとやらに感染したカエルは90%以上の確率で死亡してしまう非常に毒性が強いものだそうで、カエルにとって脅威となる細菌です。
幸い人間には感染しないということなのですが、そうであるからといって、カエル大好きおじさんとしては安堵の気分になることはないのです。
正確には[ニホンアマガエル大好きおじさん]です。大きいカエルはグロテスクで苦手ですし、ボー・ボーという品がなくうるさい鳴き声のウシガエルは嫌いです。
しかし、そうであっても、犬や猫と同じくらい…というまでには至らないかもしれませんが、カエルが人間と馴染み深いの動物の一つであることに異論を挟む余地はないと思います。
昔話やおとぎ話などには主人公とまではいかなくても、割と多く登場してくる動物です。
また、薬局の前ではかわいい緑のカエルがニコニコしていましたよね(コーワのウェブサイトより)。ボコボコ頭叩かれてもいつもニコニコ。そういえば、けろけろけろっぴ、なんていうカエルのキャラクターもいます。
さらに、渋谷のハチ公前広場にもアオガエルがいます……これはちょっと違うか。
マスコットキャラクターとして登場してくるということは、身近に存在しているという理由だけでなく、親しみやすさ、親近感がわき愛される存在である証だと思います。身近であるということならば、スズメや鳩などもっとキャラクター化されてもいいと思いませんか。
実は、カエルには人間とよく似ている点がいくつかあるそうです。
まず、地上に住む脊椎動物の中では、人間とカエルだけ皮膚に毛がないのだとか。人間には毛髪があり、足や腕にも多少の毛が生えてはいますが、犬や猫や馬などのように全身を包むような毛では覆われておらず、大部分の皮膚そのものが露出しているという点では、人間とカエルだけです。カエルは本当に毛がありません。
また、地上に住む脊椎動物で、はっきりとした尻尾がないのも、人間とカエルだけなのだとか。
カエルはオタマから変態すると尻尾が消えます。人間には尻尾の名残と言われる尾てい骨があります。名残はあってもはっきりとした尻尾がないという共通点をもつのは、人間とカエルだけです。
そして、驚くべきことに臓器の配置が人間とカエルはそっくりなのだとか。
当ウェブサイトでは、「我が家のニホンアマガエル」と題し、庭やベランダなどにやってくるニホンアマガエルを撮影したものを公開しているコーナーがあります。
一瞥していただくと、ニホンアマガエルの可愛らしさ、おとぼけさに心が和んでくると思います。そんなとても愛らしいカエルを必殺するツボカビ。憎むべき天敵です。
日本の田園風景にはカエルの鳴き声がつきもの。田植えが終わった頃にゲロゲロと騒々しくも、決して耳障りでない心地よい騒々しさ。
しかし、近い将来にはこれが一変し、シーンと静まりかえって不気味で寂しい静けさだけの田園風景になってしまうかもしれません。それはなんとも寂しい。
人間とカエルは先ほど述べたように共通点も多い故か、他の動物に比べても擬人化しやすく親しみやすい生き物のように思えます。薬局前にいるコルゲンのカエルを思い出してください。
実は、顔はカエルで体はキューピーです。これが顔が犬で体はキューピー、だとか、顔が馬で体はキューピー、というのはあまりしっくりこない気がしませんか。カエルだからこそ違和感なく仕上がったキャラクターだと私は思っています。
しかし、いくらカエルが擬人化しやすい生き物であるとはいえ、さすがにこれはないだろうと思いませんか?
朝日新聞社説 『ツボカビ症 カエルの危機は人の危機』
ゲロゲロ、困ったな。
ぼくたちカエルの一族と両生類の同胞が、絶滅の危機だというではないか。ツボカビ症という皮膚病が地球のあちこちで猛威をふるっているようだ。
!?¡¿
これは今日の朝日新聞社説です。
社説の出だしがゲロゲロ、困ったな
はないだろう、朝日。紛いなりにも全国紙である社説でゲロゲロ、困ったな
とは…噴飯です。実際は噴飯ではなく噴珈琲でしたが、笑い殺す気か、朝日。
おかげでノートパソコンのキーボード及びディスプレイの一部が再び汚れてしまったではないか。
謝罪と賠償を要求する。
読んでいただければわかりますが、この社説はカエル側に身をおいて、カエルの独白調になっています。このような文体が紛いなりにも全国紙である社説に相応しいとでも思っているのでしょうか。
このような所謂擬人化文章を書くのは、せいぜい小学生まででやめておくものです。
朝日新聞の社説子は、このような擬人化作文が奇をてらった面白い文章、カッコイイ文章だとでも思っているのかもしれませんが、無智、無恥丸出しです。
子供向けの解説コーナーの類に掲載する文章ならまだしも、社説のように大人が読む場所に掲載する文章ではありません。朝日社説子の年齢は不明ですが、そうした判断もできないほど精神未熟児なのでしょう。
「受験に強い朝日」という触れ込みで、このような悪文を読まされる学生達は最高に不幸です。これでは学力の程度が下がって当然です。
カエル減少のもう一つの理由
社説の続きを見てみます。
98年に報告があった感染症。被害はそれ以前からあったらしい。豪州や中南米などで大勢の仲間が犠牲になっている。その病気が、ついに日本に上陸した。
この知らせを受けて、日本野生動物医学会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどが「カエルツボカビ症侵入緊急事態宣言」を出してくれた。
「私たち専門家は速やかに行動計画を策定し、可能な限りの努力を尽くす」として、お役所にも実態調査や検疫の強化、販売・流通の監視などを求めた。
(中略)
それにしても、宣言には驚いた。
(中略)
各国の政府や国際機関などが予防や封じ込めに乗り出すのは、ヒトの病気か、いずれヒトの健康を脅かしかねない動物の病気が中心だった。
ところが今回は、ぼくたち野生動物のために、腰を上げてくれたのだ。
(中略)
それはきっと、ぼくらの危機が、回りまわってみんなの危機になることに気づいたからに違いない。(中略) 自然界の生態系はがたがただ。農業に携わるヒトビトも困ったことになる。カエル嫌いのヒトも「関係ない」では済まない。
そもそも、このツボカビ症はヒトビトがつくり、広めたものらしい。
麻布大助教授の宇根有美さんによるとこの真菌は、もともとアフリカツメガエルの仲間に寄生し、静かに暮らしていた。この仲間とは相性がよく、悪さはしなかった。ところが1930年代、この仲間は人間の妊娠判定に使う動物として重宝され、アフリカからの輸出が増えた。輸出先で別のカエルにとりつき、病気を起こすようになった。次に食用のウシガエルが感染を広げ、最近は、ペットブームで飛び火しているのだという。
朝日の社説では生態系の壊滅によることで、われわれヒトビト
にも影響が及んでくる危機であると訴えていますが、もう一つ別の理由があります。
このツボカビの影響以前に、カエルの数が減少しているという報告がされていました。一点目の理由ははっきりしています。都市化の影響、自然の減少です。
田んぼがなくなり、また、あったとしても、昔のような土盛の水路に変わってコンクリート製の用水路が完備されました。
大型のカエルはこのコンクリート製用水路に転落すると、体が大きいために垂直壁を登れず、二度と田んぼへ戻れなくなり、落ちた時点で子孫を残すことはできなくなり命の継承ができなくなるのです。
また、都市化も進み、田んぼのそばで頻繁に車が往来するようになりました。轢かれて死亡するカエルが後を絶ちません。
このようなことでカエルは数を大幅に減らしているのですが、二点目として、カエルの減少に影響を与えているのではないかといわれているものがあります。
それは紫外線です。
先述したように、カエルには全身を覆う毛がありません。皮膚を保護するものが何もありません。
環境破壊によってオゾン層が減り、非常に強い紫外線によって異常を生じ、死亡するカエルが増えているのではないかと言われているのです。
これは、人間にとってみても近い将来、深刻な状態になることは言うまでもありません。
いずれにしろ、身近な存在であったはずのカエルがだんだんと姿を消しているということは、好ましい状況にありません。
状況はよくわかるのですが
話をツボカビに戻すと、ツボカビを巡っての状況は、朝日の社説や、他社新聞・テレビ報道にあるように「緊急事態宣言」が発令されることになり、カエルを保護する姿勢が明確に打ち出されました。
しかし、朝日の社説では深刻さ、真剣さというものが完全に削ぎ落ちてしまっていて、仮令、事実を書き連ねてあったとしても、また、訴えたいことを書き連ねていても、稚拙の極みである文体にあっては、何の力も持ち合わせていません。
これが朝日の言う「ジャーナリスト宣言。」なのでしょうか。「言葉のチカラを信じている」という朝日、この社説の文体でどういうチカラがあると信じているのでしょうか。
貧弱な力しかありません。いいえ、何も力なんぞありません。あるとしたら、嘲笑される力でしょうか。
朝日新聞社からには、朝日新聞は読者の皆さんに伝えたい現実を真摯に報道していくという思いを込めています
と書かれています。その結果、出てきた文章が、ゲロゲロ、困ったな
とは。
確か、朝日新聞には国際版もありましたよね。このような駄文が世界中に知れ渡るということでしょうか。世も末……
そして、社説の締めがこれでは(嘆息)……読者をバカにしているとしか思えません。
ともあれ今回、ヒトビトはぼくらを地球の仲間と思い、本気になってくれた。敬意を込めて、ゲロゲロ。
敬意を込めて、ゲロゲロ
………(脱力) そりゃなしだろ〜朝日!


