ねごと・たわごと(平成18年)

「靖国、アメリカは関与せず」を考えてみる

平成18年6月10日

本当に中国に抑制を求めている?

6月8日の産経新聞の記事です。

と、ありました。要約すると、アメリカは日中間で揉めている靖国問題に関与せず、日・中当事者間で処理すればよい、という考えを表明したと言うことです。

東南アジア歴訪中のラムズフェルド長官は4日、シンガポールで「日本の小泉純一郎首相の靖国神社参拝について日中関係の安定のために米国が干渉することはないか」という記者の質問に答えて、「この問題はその地域の当事者たちの処理に任せる。日本も中国も私からの助言は必要ないだろう」と語り、ブッシュ政権として靖国問題には関与しないことを明確にした。

また、記事では、別の会合で行われた記者会見での、ラムズフェルド長官の発言を紹介しています。

「(戦争などの)歴史をまったくの過去のことにするには時間がかかるが、米国と日本はそれを過去のこととして清算した」
「他の諸国もそのような相互の歴史を過去として清算し、21世紀を前進することができれば、すべての国々の利益にかなうことになる」

これを受けて、産経新聞の記事はこう結びます。

ラムズフェルド長官が日中関係への論評で「過去の歴史を過去のこととして清算する」という点を強調するのは、靖国問題などでの中国側の対日姿勢への遠回しな抑制示唆と受け取れる。

まあ、当事者間同士で問題解決するというのは、当たり前と言えば当たり前のことですが、記事を読んでいて気になるのは、最後の一文です。

私はこれらラムズフェルド長官の談話が中国側の対日姿勢への遠まわしな抑制示唆とは受け取れません。

産経の記事の行間からは、アメリカがさほど強くはないものの、中国を批判したために、中国側がおとなしくなるのではないか、といった類の期待感のようなものを受け取ったのですが、それは楽観視ではないかと思うのです。

私は、アメリカが首をつっこんでこないのは違う理由があるからではないかと予想していて、日本にとって非常によろしくない事態になっているのではないかと危機感を覚えています。

アメリカが中国に強気になれない理由

日本とアメリカは同盟を結ぶことで相互利益があります。国家体制も民主主義で共通し、経済面でも中国への進出が目覚しいとはいえ、重要な貿易相手国であることには違いありません。

また、日米ともに、中国の軍事力拡大には非常に警戒感を強めており、台湾海峡有事もあり得るでしょう。

日米安保をより強固にすることによって、中国の進出を牽制、阻止することで、日米双方の国益になります。

外交はそう単純なものではありませんが、アメリカは中国につくよりも、日本側に寄っているほうが利益があると考えるのが一般的だと思います。

靖国問題でも、もっと深入りし、中国に対して強く牽制すれば、日米両国に利益があがりそうですが、しかし、アメリカがそう簡単に中国と対峙できない理由があります。

問題は北朝鮮です。

北朝鮮問題が解決すれば、日米ともに利益があり、日米共同で歩をあわせ北朝鮮問題にあたればよいものと思いますが、北朝鮮問題の鍵を握っているのが実は中国です。

北朝鮮はすでに疲弊しきって崩壊寸前、中国の援助がなければ成り立たないのが実情であって、北朝鮮を操っているのは、中国です。

北朝鮮は日米に対しては強硬に反発の姿勢を見せられるのですが、中国に対しては頭があがらず、事実上、中国の属国です。

日本の外務省などは気がついていないかもしれませんが、アメリカの政府高官は、北朝鮮は中国の言いなりになることを見抜いているはずです。

その中国ですが、領土拡張の野心は、台湾問題を見れば明らかなように、相当に強いものがあります。

中国も北朝鮮をいずれは併合したいと考えているでしょう。北朝鮮は鉱物資源が豊富です。

ここで、米中の利益が一致してきます。

中国は、北朝鮮が中国の言いなりになる、という事実を徹底的に利用し、アメリカを翻弄させているのです。

中国の憎たらしいほどしたたかな外交戦略

もし、アメリカが中国と対峙すれば、北朝鮮問題はなんら改善されないという連鎖反応をみるわけで、アメリカも非常に頭を痛めているはずです。

これを巧妙に利用した中国側の筋書きはこうです。

日米は北朝鮮問題を解決したいと考えているものの、一筋縄ではいかない相手であり、困り果てている。

そこで、アメリカは、北が中国のいいなりになることを利用し、中国に対して働きかけてくる。

そうしてくれば、中国はアメリカとの連携を深め、北をつぶしにかかります。これで中国の思うツボです。

中国は、日米の思い通りに北に対して圧力をかけ、崩壊させます。直後に中国領土にすることができますし、アメリカは中国に借りができることになります。

そして、アメリカに貸しができた中国は、それを武器に強請りに走り、台湾への侵攻をすすめてくるでしょう。台湾が中国の領土であることをアメリカに認めさせ、そして世界中に宣伝するのです。

こうして、米軍による台米同盟を崩し、武力を用いず台湾を手にするのです。

同時に中国の魔の手は日本へ

当然のことながら、中国は日本へと手を伸ばしてきます。

この際に障害になるのは、やはり日米同盟ですが、やはりアメリカに対しては、北に対する貸しを利用して、手枷足枷をはめてきます。

中国とアメリカは共同で北朝鮮問題を解決したことを世界中に宣伝。クリントン政権時代ではありませんが、戦略的パートナーであることを、ことあるごとに強調し続けるでしょう。

さらに、その時に日本がなんら有効な外交をせず、アメリカにとって役に立たなかったことを中国は執拗に宣伝します。

日米の分裂を煽ってきます。

また、日本に対しては、中国は軍事面で自衛隊の力はさほど注視してはいないでしょうから、精神面の弱体化を図ってきます。

やはり精神的支柱である靖国神社に対して、朝日新聞やNHKなどのサヨク勢力を動員して、今よりもさらに総攻撃をかけます。

私が靖国問題に関してアメリカが、首をつっこんで中国と対峙しないことに対し危機感を覚えていると書いたのは、すでに北朝鮮問題に対し、米中間では水面下で密約が交わされ、かなりのところまで進んでいるのではないかと思っているからです。

アメリカに対し中国は、北に対して強硬策に出ることを約束し、その見返りとして、日中間の靖国問題には首をつっこまない、という密約を交わしたのではないかと思っています。

アメリカにとって、やはり北の核兵器は脅威です。

米本土へ飛来する可能性のある北の核兵器廃絶を優先するのは、国益を考えれば当然であり、日本の靖国問題などアメリカは知ったこっちゃありません。

しかし、アメリカも日本との同盟関係にある以上は、日本のことを考えている素振りは見せなくてはなりません。

そこで、あの記者会見です。

一見、中国に対して批判をしているコメントを出しました。産経記者が感じたように、アメリカが靖国問題で遠まわしながら中国を批判したと感じました。

しかし、これをよくよく読んでみれば、アメリカは靖国問題には関与しない、中国とは対峙しないよ、というメッセージを発しているように見えます。

そして、中国に対しては、遠まわしに批判したように見せかけて、実は、これ以降にこれ以上は強く批判しない、とサインを出したように感じとれます。

または、前もってアメリカから中国へ、形式上、中国を批判はするが、全く気にしないでくれ、という話もいっていたかもしれません。

あの記者会見は、米中間の確認のための記者会見だった、と感じてしまうのです。

こうなったら中国のやりたい放題です。

外交面では稚拙拙劣極まる日本に対し、中国は靖国参拝に対して次々に責めて来るでしょう。靖国問題に関してはアメリカの圧力を心配する必要はないのですから、やりたい放題です。

また世界中に対して、日本の首相の靖国参拝は許しがたい行為だ、と今以上に宣伝することができます。

中国が一番恐れるアメリカからの圧力がない、ということを、ラムズフェルド長官の記者会見で確認したからです。

気になる動き

これと密接にかかわっているのではないかと思われる動きが日本国内にあります。

それは、ポスト小泉、次期総裁候補です。

日本の国益を考えるならば、対中国強硬派の安部晋三氏が最有力であると思いますが、ここへ来て、急に、媚中派の福田康夫氏を推す声が、にわかに強くなってきました。

マスコミは世間が福田氏を強く推しているような、そんな報道をし始めています。

しかし、どうも、マスコミが伝えることと、世間との間に非常な温度差があるようにおもえてなりません。

これは、やはり中国が魔の手を伸ばしはじめ、日本のマスコミを操作しているのではないかと勘繰ってしまいます。

北朝鮮問題は解決すべきだけれども

北朝鮮の拉致問題、核問題は解決したいですし、解決せねばならないことです。

しかし、私は北朝鮮問題が解決したらそれで終わりではなく、これが中国の世界覇権の野望が爆発、暴走する序奏であると認識して警戒を怠ってはならないと考えています。

もし、北朝鮮問題で急に事態が動くようなことがあれば、問題解決に向けて全力に取り組むのは当然ですが、そちらばかり目を向けてしまってはいけません。

北朝鮮問題は前震であり、そのあとに本震が待っています。

北朝鮮のウラには中国あり、真の敵は中国であることを心しなければいけません。

日本の防衛をアメリカにおんぶにだっこ状態から一刻もはやく抜け出し、自国の防衛は自国で行う、という極めて当たり前のことを早急に取り組まなければならない時にあると思います。

平成18年のねごと・たわごと 目次

北朝鮮による拉致被害者の救出を

拉致に遭われたかたとご家族の平安を望み早期救出を願っています

貴方も一緒に 脱IE!

Firefox2.0(無料ウェブブラウザです)で動作確認を行っております。
インターネットエクスプローラーなどの、Geckoエンジン以外のブラウザでご覧になると、表示が大きく崩れる箇所があります。⇒

▼エノハウス 各コーナー案内

当ウェブサイトは下記の5コーナーを開設しております(といっておきながら現在1コーナー休止中です…)

シンガー石井聖子さんを語るコーナー

私がイチオシする唯一の日本人歌手、石井聖子さんを紹介するコーナー。
ご存じない方はぜひ一度歌声を聞いてみてください。涙出ますよ。

Rick Dees Weekly Top 40

[休止中] ひょんなきっかけで聞くようになったアメリカ発のラジオ番組「Rick Dees Weekly Top 40」。その紹介コーナー。

我が家のニホンアマガエル

毎年、我が家の庭やベランダに、ひょっこりとやってくるかわいいニホンアマガエル。その姿をデジカメで撮影してみました。ヘタクソですいません。

ねごと・たわごと

管理人が色々と書き綴る(毒づく)コーナー。気分が悪くなっても責任負いません。

最新記事は
1/28「朝日新聞 そりゃなしだろ〜」です

わたしはダレ?

その当ウェブサイトを製作している管理人はどんなヤツ? いわゆる自己紹介コーナー。

ご意見・ご感想をお待ちしております ⇒こちらの管理人宛送信文よりお送りください。
お問い合わせも同じくお送りください。
リンクはご自由にお張りいただいて結構です。ご連絡いただく必要はございません。 管理人:えのもっちん