1月31日。日本上空でブルーインパルスも真っ青、曲芸とも思えるJAL機同士のニアミスが発生したのは皆さんご存じのとおり。あんなに広い空域で意図的でなく、超接近してしまうのだから、ある意味すごいことはすごい。それにしても、アクロフライトチームじゃない、普通の民間エアライナー。何百人という命を運んでいる機体があわや空中衝突だなんて、これはシャレにもダジャレにもならない。
一番安全な乗り物という航空機。一番事故にあう確率が少ないということらしいけど、ひとたび事故になると大惨事になりやすいのが航空機の特徴とも言えるので、どうか気をつけて運行してほしいものだす。
航空機マニアのささくれ、じゃなかった、はしくれとして、ちょっと話しをすると、今回のこの報道を見る限り、管制官の失敗がほとんどと言ってよいように思っちゃうな。シロウト判断だけどさ。
航空機に飛行方位、フライトレベルの指示を出すのは管制官。つまり、道路で言うなら、お巡りさんが道路上で交通整理を行なうのと同じこと。空の交通整理を担っているのが航空管制官なわけで。
今回の事故は、交差点で全方向の信号を青信号にしたり、工事などで片側交互通行になってる道で、両方向の車に進行の指示を出しているのに等しい。これじゃあ、事故が起こってもおかしくない。
飛行機もコンピュータ満載でハイテク化されてるし、管制室も最新のシステムで運営されているので、一見、安全になったと思ってしまう。でも、それは錯覚で、最終的には人間の力が全てなんだよね。コンピュータは人間をサポートするものにすぎない。だから、ちょっとした管制官の過ちで、こんな事故が簡単に起こってしまうというわけですね。飛行機に限った話しじゃないけどさ。最近ほら、車でも開発されてるでしょ、自動回避装置みたいなの。あれだって、人がちゃんと使えて有用になるものなんでないかい。100%安全が保証されたわけじゃない。
しかし、これが、JAL機でなく、要人輸送の政府専用機だったらどうだっただろうか。こんな言い方したら失礼だけど、日本国の政府専用機ならまだしも、エアフォースワン(アメリカ)とか、他国の要人輸送機にこんな管制してたら、えらいこっちゃですまないと思うけどなあ。外交してくれなくなっちゃうよ。
“政府専用機空中衝突。森総理の支持率同様墜落”
シャレになってるようでなってない。
ちょっとヘンな事を考えてしまった。
もし、航空管制官が、どちらかのパイロットを知っており、個人的に何らかの怨みか何かを持っていて、実は、故意に空中衝突させようとしていたなんてことは... そりゃないか。
不幸中の幸い、怪我人こそ出たものの、死者は出ていないわけで、事故原因の究明は比較的容易に出来るわけだから、こんな異常接近が再び起こらないように、この事故を活かせばよいのでは。こんな最接近は自衛隊のブルーインパルスにお任せあれ!
ところで、この事故で有名になった「東京航空交通管制部」(無線交信上は「東京コントロール」と呼ぶ)。東京特許許可局なみに言いにくいこの施設は、埼玉県の所沢にあるわけですが、一体、どこの範囲まで航空管制を行なっていると思いますか?
実をいうと、東京コントロールは、仙台付近から四国の高知付近までの広い空域の航空管制をしているのです。で、「東北セクター」「関東北セクター」などのように、全部で17のセクターに分けらています。焼津付近は「関東南」というセクターで、さらに高度の高低によって「関東南C」「関東南A」セクターに分けられていています。
この広い空域を所沢一ヶ所で管制していて、レーダーで機影をとらえ、そして無線で指示を出しているのです。
つまり、羽田から福岡へ向かう飛行機でも、四国上空付近までは所沢から飛行指示が出ているということになります。もちろん、無線の電波は所沢からすべてが発進されているわけではなく、各地に点在する無線送信所と東京コントロールが専用回線で結ばれていて、航空機最寄りの送信所から電波が出るようにコントロール側で操作しているというわけです。
ちなみに、日本には他に、札幌コントロール、福岡コントロール、那覇コントロールがあって、国内線・国際線はもちろん、軍用機もこれらのコントロールからの管制にしたがって飛んでいるのであります。
プレイステーションのゲームに「ぼくは航空管制官」というのがあって、それは空港近辺の管制をするゲームなのですが、自分はそのゲームで何度も航空機同士を空中衝突させたり、滑走路上で正面衝突させたり、同じスポットに駐機させようとしたり、実際の世界なら命がいくつあっても足らず、何度警察から事情聴取されるかわからないようなことをしょっちゅうやらかしています。
航空管制って難しいもんなんすよ、ほんとはね。これ以上、大変な事故がおきませんように。
じゃあねー。