Aug/12th/2000

【ら抜き・れ抜き・骨抜き】

「見れる」「来れる」「食べれる」・・・現代日本語の乱れの象徴としてよく話題になる“ら抜き言葉”。

熟年紳士の海老名氏も、この“ら抜き言葉”には何かと心を痛めていた。だが、とある事情のため、彼は“ら抜き言葉”を連発する若い男の部下として働くことになってしまう。そこには、敬語の使い方がメチャクチャな若い女の事務員もいた。

いちいち正していたら、とても仕事になりはしない。しかし、このまま黙認していると日本語が崩れてゆくようで、とうとう海老名氏は正しい日本語を守るべく立ち上がった。

その日から、職場の空気は一変する。とくに“ら抜き男”と海老名氏の間には、殺意にも似たものが漂いはじめて...









はい、テアトル・エコーの舞台「ら抜きの殺意」を見てきたのであります。


テアトル・エコーなんていう劇団知らんよ、とおっしゃる方々がほとんどでしょうな。フムフム。無理もない、私も最近知ったのですから。


私の大好きよ番組「二人は最高! ダーマ&グレッグ」(NHK総合 土曜日PM11:55〜)で、ダーマ(ジェナ・エルフマン)の声の吹替えを担当している雨蘭咲木子(うらんさきこ)さんて、どんな人なの? と、インターネットを駆使して調べあげた結果、テアトル・エコーの一員だった事が判明したのっす。


さらに、チケットぽあ、ちがった、チケットぴあのサイトで「テアトルエコー」を検索したら、ちょうど雨蘭さん出演で上演することがわかったので、見に行ってきた次第でございますですよ。


雨蘭さんの声は非常に特徴のある声なんだにー。ダーマ&グレッグ以外でも、たまに日曜洋画劇場とかその他の番組でも吹替えをしている事があって、「あ、雨蘭ちゃんだ」とすぐわかるほどです。なんとも言えない、明るく楽しい声の持ち主だぎゃー。


当初の目的は、雨蘭さんを見たいがためだったのです。なので、その「ら抜きの殺意」とはなんぞや...という感じで、有楽町の東京国際フォーラムDホールへ足を運んだのです。


♪有楽町であいましょう〜♪を口ずさみながら山手線を降り改札を抜けると、そこには、有楽町そごう。VAVOOM!!


税金救済百貨店を横目に見ながら、国際フォーラムDホールへ。


そうそう、今日は安原義人さんも一緒に出演されるのよ。ん? 誰だってか?


はい、今から13年ぐらい前、「太陽にほえろ」が終了した後に放送された「ジャングル」という刑事ドラマに、明石亀雄、通称、かめさんで出演されていた方なのですよ。これまたマイナーな番組かい?


この「ジャングル」には結構なメンバーが出てましたよ。鹿賀丈史はじめ、江守徹、桑名正博、火野正平、ファイト一発!の勝野洋とか、西山浩司、香坂みゆき、田中実、山口粧太も出てたなあ。そうそう、高樹沙耶とか竜雷太も(峰竜太とごっちゃになる)。途中で山口粧太が殉職して同時に田中実が海外研修という設定で抜けるんだけど、その交代要員で江口洋介が入ってきたんだな。それが江口洋介のデビュー作品じゃ。


そんなドラマに出演していた安原義人さん。結構おとぼけキャラを演じてました。果して今回もそんな役なのでしょうか。雨蘭さんとあわせて楽しみな所でした。


さて、「ら抜きの殺意」です。冒頭に載せてあるのは、チラシの一部。はー、難しい内容なのかなー、と開演前にチラシを見ていたのですよ。


でも、インターネットで調べた予備知識では、テアトル・エコーは喜劇団。堅苦しい題材を喜劇テイストに仕上げて、楽しんで何かを得る、そんな感じにしてくれるのだろう。


はい、予想的中喜劇ですよ。全然堅苦しいことなく、楽しめます。


芝居の設定は、小さい会社の事務所です。若い社員の事務所内での会話から電話の応対などの言葉づかいを、新入りのおじさん=安原義人さん演じる海老名氏が注意していくというもの。


その中でも特に「ら抜き言葉」にスポットがあたります。最初、自分はこの「ら抜き言葉」は使ってないね、ふふふん、と思っていたのですが、よーく考えると無意識のうちに使ってますよ。


「出れない」「起きれない」「食べれない」とか。あちゃー。そうだ使ってる。どうしてそうなってしまったのでしょう。なかなか気が付かないけど、結構使ってるかもしれないですよ。


舞台では他に、「っていうか」で話しを続けていく人を演じたり、尊敬語などが正しく使えないなど、とにかく言葉の乱れをコミカルに演じていました。


っていうか、ニホンゴ、ムズカシイアルネ。っていうか、尊敬語、謙譲語、丁寧語とか訳わかんないじゃん。っていうか、どうして相手が違うと言葉が変わるのか不思議じゃ〜ん。っていうか、頭悪いしオレ。っていうか...


日本語に尊敬語、謙譲語などがあるのは、“相手を敬い、自分を遜っているという姿勢を言葉でも表してきた日本人の心なのだ”というセリフが妙に心に残っています。


ということは、尊敬語がうまく使えないというのは、そういう気持ちも、だんだんと薄れてきているという事なのでしょうね。


言葉は時代と共に変わっていくのでしょうが、きれいな日本語は使っていきたいですよね。言葉づかいがきれいだと、その人の人格まで良く見えちゃうし〜、っていうか、よく考えると、自分の場合、「ら抜き」もあるけど、「れ抜き」もあるし〜。


「出らんない」になったり、「食べらんない」になったりしてます。らを抜かなかったと思ったら、れを抜いてるのですよ。どこかヌけてるんです。はい、まぬけで〜す。


どうしたらよいのか。答えは一つ、桂小枝になる。よく「抜けられられられない〜!!」とか「食べられられられない〜!!」とか言って騒いでいます。これしかないのら〜!!!


まあ、冗談はともかく、きれいな日本語使うように心がけたいですね。いいお芝居を拝見させていただきましたよ。楽しかったですし、考えさせられました。もっともっと、若い人にも見てほしいお芝居です。


骨抜き状態のえのもったんがお送りいたしやした。


じゃね。

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